軽井沢の四季彩写真館_春の草木花 Page.7

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春の草木花：　Page.7　：　No.61：アサツキ　/　No.62：ハンゴンソウの芽　/　No63：アセビ　/　No.64：ホトケノザ　/　No.65：イヌナズナ　/　No.66：イチヤクソウの芽　/　No.67：カツラの芽吹き　/　No.68：カンゾウの芽　/　No.69：ケマンソウ　/　No.70：クマザサ軽井沢の四季の移ろいを書き綴っています。　　⇒　軽井沢四季彩写真館　ブログ　～四季の便り～　をご覧下さい。

春分～立夏の頃　（3月21日頃～5月6日頃）

春の草木花　No61．
アサツキ
（　浅葱　）
［　あさつき　］

タイトル　：　アサツキ　（　浅葱　）

科：　ユリ科
学名：　Allium schoenoprasum var. foliosum
英名：　Chives

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　　：　2008/4

お気に入りの俳句　：　

　浅葱の　みな空を向く　進学期
　　　～　大塚　釣川　～

花　エッセイ　：　フリー

　アサツキは、春よりも冬の山菜として有名です。小さなネギのような姿で、八百屋の店頭にならんでいます。
　生の鱗茎に味噌を付けて食べた時の、独特の”辛さ”は病みつきになる味です。
　しかし、最近は栽培する農家も少なくなり、なかなか味わえない野菜になりつつあります。

　内陸部では、草刈の行き届いた土手や森に生息し、人間の生活圏内で見かけます。
　元々の生息環境は、寒冷な地域の海岸で、日本では東北から北海道にかけての磯部や崖部に群生地が見られます。
　
　6月ぐらいに、茎の先端に、ピンク色の小さなネギのような花を咲かせます。
　アサツキ（浅葱）の名前の由来は、ネギ（葱）よりも浅い緑色の葉を出すことによります。
　また、”浅葱色（あさぎいろ）”という色の和名がありますが、これは浅葱の色から来ているといわれています。

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春の草木花　No62．
ハンゴンソウの芽
（反魂草の芽）
［　はんごんそうのめ　］

*) 条件付　写真　フリー

タイトル　：　ハンゴンソウの芽　（　反魂草の芽　）

科：　キク科
学名：　Senecio cannabifolius

撮影場所　：　軽井沢町古宿
撮影日　：　2009/4

お気に入りの俳句　：　
　　俳句募集中。メールにて、応募下さい

花　エッセイ　：　フリー

　中部以北～北海道に生息する野草なので、温かい地方の方は、あまり見かけた事がないと思います。湿気を好む植物で、川沿いの草むらでよく見かけます。

　葉が麻に似ている所から、”Cannabifolius”という学名がつけられています。
　また、日本でも”蛇麻（へびあさ）”という別名がつけられています。これは、蛇が出るような湿気のある場所に良く生えている麻ということから名付けられたと思います。

　山菜として食べる地域もありますが、強い香りとアクがありますので、食べる際は、重曹を入れたお湯で、よく煮てから、一晩冷水に付けて、アク抜きを十分行う必要があります。
　８月のお盆前頃に、2mほどに伸ばした草丈の上に、黄色い花を咲かせます。

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春の草木花　No63．
アセビ
（馬酔木）
［　あせび　］

*) 条件付　写真　フリー

タイトル　：　アセビ　（　馬酔木　）

科：　ツツジ科
学名：　Pieris japonica

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　：　2005/4

お気に入りの俳句　：　

　馬酔木咲く　奥より奈良の　清掃車
　　　～　右城　碁石　～

花　エッセイ　：　フリー

　春になると、スズランのような花を、鈴なりに付ける姿はとても可憐です。
　馬が酔うほど美しい木という事から、アセビ（馬酔木）と名付けられたというのならば美しい話ですが、実はこの木は、スズランと同様に毒があり、馬が誤って食べると泥酔したように倒れて泡を吐くことから、アセビ（馬酔木）と名付けられました。
　ツツジ科の植物には、レンゲツツジを始めとして毒をもつ植物が多いです。
　とても可愛らしい花ですので、間近で観察して、その美しさに酔ってみては如何でしょうか？

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春の草木花　No64．
ホトケノザ
（　仏の座　）
［　ほとけのざ　］

タイトル　：　ホトケノザ　（　仏の座　）

科：シソ科
学名：　Lamium amplexicaule
英名：　Henbit

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　：　2009/ 4

お気に入りの俳句　：
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花　エッセイ　：　フリー

　シソ科の野草では、春一番に花を咲かせます。少し後れて咲くヒメオドリコソウよりも、日当たり、水はけの良い場所を好むようです。

　花の形は、シソ科に多い、唇形です。オドリコソウよりも頭は小さいですが、雌蕊や雄蕊が目口のようで、花は人間を連想させてくれます。踊り子というよりは、さしずめ、修道士（モンク）と言ったところでしょうか。
　
　仏の座という名前は、葉の形が、座っている仏像が尻に敷いている”連座”の形に似ている所から名付けられました。
　花の中に、赤い蕾のまま開かないものがありますが、それは閉鎖花といわれ、虫を介さずに、自家受粉で種を作ります。二つの方法で子孫を残しているのは、リスク分散の戦略なのか、進化の過程なのかはよく分かりませんが、いずれにしても現在の仏の座がその方法で、生存しているという事は、仏の座の生活環境においては、適しているといえるでしょう。

　ちなみに、春の七草にも、仏の座がありますが、この野草の事ではなく、コオニタビラコ（キク科）の事です。間違って食べないように。毒ではありませんが、まずいです。

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春の草木花　No65．
イヌナズナ
（　犬薺　）
［　いぬなずな　］

タイトル　：　　イヌナズナ　（　犬薺　）

科：　アブラナ科
学名： Draba nemorosa

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　：　2008/4　

お気に入りの俳句　：

　ひとり旅　三味線草を　鳴らし行く
　　～　青柳　志解樹　～　

花　エッセイ　：　フリー

　春の畦道や草むらで見かける、黄色いナズナです。白い花を咲かせる本家のナズナよりも、小さく華奢な感じです。
　
　早春、オオイヌノフグリと一緒に咲いているのをよく見かけます。オオイヌノフグリの空色と、イヌナズナの黄色のコントラストが美しく、スケールは小さいですが、とてもほっとする美しさです。
　
　ナズナは、別名、三味線草、ぺんぺん草とも呼ばれます。

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春の草木花　No66．
イチヤクソウの芽
（一薬草の芽）
［　いちやくそうのめ　］

タイトル　：　イチヤクソウの芽　（　一薬草の芽　）

科：　イチヤクソウ科
学名： Pyrola japonica

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　：　2009/4

お気に入りの俳句　：　
　俳句募集中。メールにて、応募下さい

花　エッセイ　：　フリー

　軽井沢では、森の中の別荘地を散歩していると、木影の中で、涼しげ気に花を咲かせているイチヤクソウを見かけます。

　軽井沢では、花がピンクがかった紅花一薬草の方が多く分布しています。
　常緑の厚い葉をもっているので、春先の緑のない林床の中では、その緑が良く目立ちます。

　一薬草という名前の由来は、乾燥させたものを脚気などの民間薬として使った事や、生の葉を傷薬に使った事によります。
　

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春の草木花　No67．
カツラの芽吹き
（桂の芽吹き）

タイトル　：　
　カツラの芽吹き　（桂の芽吹き）

科：　カツラ科
学名：　Cercidiphyllum japonicum
英名：　Karsura tree

撮影場所　：　軽井沢町風越
撮影日　：　2009/ 4　

お気に入りの俳句　：
　俳句募集中。メールにて、応募下さい

花　エッセイ：
　
　カツラの新緑は、他の樹木と一風違っていて、まるで秋の紅葉のように、オレンジやオレンジです。
　その新緑は、春の陽光で透き通るような美しさです。

　全国に分布しますが、ブナ帯の沢沿いなどに生えます。年齢と伴に成長し、大木となります。

　最近は、ハート型の葉の形から、恋愛成就の木として好まれています。また、樹形が美しいことから、街路樹や公園樹、庭木としても好んで植えられています。

　

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春の草木花　No68．
カンゾウの芽
（甘草の芽）
［　かんぞうのめ　］

*) 条件付　写真　フリー

タイトル　：　カンゾウの芽　（　甘草の芽　）

科：　ユリ科
学名：　Hemerocallis fluva var.kwanso

撮影場所　：　軽井沢町追分
撮影日　：　2009/4

お気に入りの俳句　：　

　湯治場や　黄なる萱草　得て帰る　　　
　　　　～　正岡　子規　～
　

花　エッセイ　：　フリー
　
　春、桜の咲く頃になると、カンゾウの芽が伸び始めます。葉が出過ぎない内に、根元の白い部分から摘みます。

　カンゾウは、春の香りを、食卓に届けてくれます。軽く湯通しして、少しぬめりと甘みのある新芽を、ぬたにしたり、マヨネーズを付けたりして食べます。

　夏になると、オレンジや黄色の菅の花を咲かせます。花や蕾も食べれるそうですが、その頃になると、白色の独特のアブラムシが大量に花に付きます。その光景を見ると、正直言って、食べる気が霧散してしまいます。

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春の草木花　No69．
ケマンソウ
（　華鬘草　）
［　けまんそう　］

*) 条件付　写真　フリー

タイトル　：　　ケマンソウ　（　華鬘草　）

科：　ケシ科
学名：　Dicentra Spectabilis－

撮影場所　：　軽井沢町借宿
撮影日　：　2008/5

お気に入りの俳句　：　

　華鬘草　塔の礎石に　及びけり
　　　　～　加藤　三七子　～

花　エッセイ　：　フリー

　長い枝に、鈴なりに、カラフルなピンクの花を咲かせるます。野生種ではありませんが、日本には古くから伝来し、庭園や花壇に植えられています。
　
　日本に自生する、ケマンソウといと、紫ケマンや、黄ケマンを連想しますが、花の形は、全く違います。ケマンソウの花の形は、コマクサの花を大きくしたような形をしています。
　高温と乾燥に弱く、涼しい気候を好むので、軽井沢では、家々の庭で咲いているのをよく見かけます。

　別名、鯛釣り草とも呼ばれ、釣竿に鯛がたくさんぶら下がっている姿を連想して名付けられました。
　　

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春の草木花　No70．
クマザサ
（　隈笹・熊笹　）
［　くまざさ　］

タイトル　：　クマザサ　（　隈笹・熊笹　）

科：　イネ－
学名：　Sasa veitchii var. veitchii

撮影場所　：　軽井沢町中軽井沢
撮影日　：　2009/4

お気に入りの俳句　：　
－

花　エッセイ　：　フリー

　10年以上前のことだが、北海道旅行中に、とある土産屋で「熊笹茶」というお茶が売っていた。それには、熊が好んで食べる熊笹には栄養がたっぷりあり、それをお茶にして飲むと、健康に良いと書かれてあった。
　お茶は入れるのが面倒で、数回、飲んだだけで終わってしまったが、ほのかに甘く、まずまずの味だった。

　それ以来、熊笹の由来を信じてきたが、数年前、樹木の図鑑で調べたら、クマザサは漢字で書くと、”熊笹”ではなく、”隈笹”が正解だと知った。ショックだった。
　熊笹茶の表記を信じて以来、山歩きで、熊笹を見つけては、熊が笹を食べにくるかもしれないからと、直ぐに退散していたのだ…よくよく考えてみると、パンダでもあるまいし、熊が笹を食べるという事自体が眉唾だ。

　”隈笹”の由来は、写真にもあるように、冬になると、葉のふちが白く隈どられることから、隈笹という名前になったということです。
　自生地は京都のみと図鑑には書かれているが、私が知る限り、日本の色々な所で見かけている。若しかしたら、都笹かもしれないが、ここではクマザサとして掲載しておく。

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更新情報：
2016.4.23 レイアウト修正
2011.4.17 レイアウト修正
2011.1.10 レイアウト修正
2010.4.11　Page7 新規追加　(エッセイ未筆）

春の草木花：　Page.7　：

　No.61：アサツキ　/　No.62：ハンゴンソウの芽　/　No63：アセビ　/　No.64：ホトケノザ

　/　No.65：イヌナズナ　/　No.66：イチヤクソウの芽　/　No.67：カツラの芽吹き

　/　No.68：カンゾウの芽　/　No.69：ケマンソウ　/　No.70：クマザサ

春の草木花　：

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